転職と聞くとなんかめちゃくちゃハードルが高く、精神的にも肉体的にもしんどそうに感じがちではありますよね。
医局人事で転職になったりや開業などを除くと、世の中の医師は今まで何度くらい転職をしたことがあるのでしょうか?
今回は平均的な転職回数やそれに対するイメージ、転職を繰り返さない為のコツを考えていきましょう!
医師の転職回数はどれくらい?
転職をしたことがある医師の割合は多い
今まであなたは転職をしたことがありますか?
そんなに転職なんかすることないでしょ?と思いがちですが、転職をしたことがある医師自体はアンケートなどをみてみるとかなり多いことがわかります。
回答した531名の医師のうち、転職経験者は378名と71.2%を占めており、転職経験が複数回の医師も45.6%と半数近くを占めました。
引用:https://www.dr-10.com/lab/questionnaire-on-doctors-job-change/
医師転職ドットコム や医師バイトドットコム を運営するメディウェル社が実施した調査では、10人いると7人以上の医師は自ら転職をしたことがあるという結果になっています。
かなり多くの医師が医局人事などとは関係ないところで、自らの意思で転職をしているわけですね。
また、一度転職を経験することにより転職に対する心理的なハードルも低くなるためか、転職の回数が複数回だという医師も非常に多いようです。
では一体どれくらいの医師が複数回の転職を経験しているのでしょうか?
転職の回数はどれくらい?
0回 43%
1回 28%
2回 13%
3回 8%
4回 3%
5回以上 5%引用:https://www.dr-10.com/lab/questionnaire-on-doctors-job-change/
Medpeer医師会員の回答者のみで転職回数を調べるとこのようになっており、こちらでも約60%の医師が「転職の経験がある」と回答しています。
アンケート回答に伴う抽出のバイアスは多少残ってはいるものの、転職経験のある医師は意外と多いことは、結果を見れば明らかではないでしょうか?
転職の回数に関しては、回数を重ねれば重ねるほど医師数も減少していく傾向にあります。
医師の転職回数に対するイメージ
転職は何回以上だとイメージが悪いのか
転職の回数は増えれば増えるほど良いのでしょうか?
医師からすると医療機関に対して納得できない部分を改善するために転職しているので、なんとなくどんどん条件は良くなっていきそうで、メリットが多いように感じますよね
しかし医療機関側から転職をしまくる医師を評価する場合はどうでしょうか?
なんども転職を繰り返している医者は「雇ってもすぐいなくなってしまう」と思われてしまう場合も少なくなく、イメージが悪くなっていく場合も多くなってきます。
では実際に、医師の転職回数はどれくらいの回数になると、次の転職活動で悪い印象になるのでしょうか?
様々な医師転職サイトのエージェントに同じような質問をしてみたところ、「平均して4、5回以上では多いと思われても仕方がないのではないか」というお話をいただきました。
前述した通り、4回以上転職している人間は医師の10%にも満たないということになります。
転職の回数が増えれば増えるほど「転職してもこの医師は長続きしないのではないか?」という印象が強くなっていくようですね。
転職回数よりも重視されるのは勤続年数?
転職回数が増えてしまうとイメージが悪くなるかもしれないということを前述しましたが、例えば初期研修を除いた医師30年目、今まで勤務した医療機関が5カ所だと、1カ所あたり平均して6年は継続して勤務していることになりますね。
これは1カ所の勤続年数としてはあまり短いわけでもなく、不自然さはほぼほぼありません。
一方、医師3年目で過去に勤務して医療機関が4カ所とかだと、「なんでこんなに頻回に職場を変えているんだ??」と思われることがほとんどでしょう。
特色のある様々な病院で研修し、様々な経験を積みたかったなどの何か特別な理由があると印象もまた変わるかもしれませんが、特に意味もなく転職を繰り返している場合には注意をする必要が出てきます。
このことは転職に伴う医療機関との面接の時に確実に突っ込まれることとなります。
ただし、履歴書などにおける経歴を詐称するのは良くありませんので、ちゃんと転職用に理由を考えるようにはしましょう。
転職を繰り返すと医師転職サイトからもイメージが悪くなる
前述した通り、過去の転職の回数がどんどん増えた場合、新しく転職をしようとして医療機関と面談などをしても、まず間違いなく頻回な転職の理由を聞かれることとなります。
転職した後の勤続年数が短い、転職回数が異常に多い場合などは、医療機関からの印象はそれほど良くないのです。
ただ、イメージが悪くなるのは医療機関からだけではありません。
医師転職サイトのエージェントからのイメージも悪くなるのです。
医師が転職するのにそれって大きい影響あるの?と思われがちではありますが、彼らは本来医師の転職に対しては強い味方となってくれる存在です。
つまり複数回転職をしている場合は、味方の信頼をも落とす可能性があるということになります。
転職回数が増えれば増えるほど、周りの医師に評判が知れ渡り、求人案件の紹介などをしてもらえなくなってくる場合もあります。
転職回数が多くなればなるほど、医師転職サイトにサポートをしてもらわないと転職自体が困難になってきます。
もしも転職回数が多い場合は素直に理由をエージェントに話して、どうするのが一番いいのか一緒に対策を考えるようにしましょう。
医師が転職を何度もせずに成功させるコツ
転職をなんども行わないようにするために医師が取れる手段は、大きく分けて3つあると考えます。
しっかり吟味して、常勤での良い勤務先を見つける
まあ最初から医師全員がこれをできれば苦労しませんよね笑
しかしよく考えてみてください。
あなたの病院の探し方では本当に情報収集がうまくできているのでしょうか?
医師が転職をしたいと考える際に僕が気になるのは、給与や勤務時間などの条件しか見ていない医師が多いということです。
例えば前医がどう入職して、どんな勤務をして、なぜ退職に至ったかなどの情報や、コメディカルなどのスタッフの人間関係などの話など、転職に役立つ情報は山ほどあります。
また、医師転職サイトは各医師転職会社ごとにそれぞれ持っている情報も違うため、できるだけ各社の情報を集めて比較検討することが重要です。
できるだけ多くの情報を集めて吟味するためには、医師転職サイトは必ず複数登録するようにしましょう。
どんな手段で得た求人案件であったとしても、まず自分の周りの医師や医師転職サイトのエージェントに相談して、求人自体を評価しましょう
常勤の日数を減らして、非常勤を増やす
常勤は何も必ず週5などで働かなければならないわけではなく、週4やモノによっては週3のものもあったりします。
もしも常勤として就職した先が実はストレスフルな医療機関だったとして考えてみましょう。
週に5日間ストレスな環境で働くのと、3日間働くのなら、当然後者がいいですよね?
同じ箇所で働く日数が減れば、そこで受けるストレスもその分減るため、全体的なストレスが減少する傾向にあります。
そして+非常勤勤務を残りの曜日に2日間行えば、ストレスも減少し、常勤だけより給与所得も増えるという結果が待っています。
安定した常勤医というポジションは押さえておきたい場合は、この手法が良いでしょう。
定期非常勤やスポットのバイトで生きる
常勤の安定感を手放すことができるのならば、定期非常勤やスポットでのバイトのみで生きていく、いわゆるフリーランス医やフリーター医のような生き方も可能です。
定期非常勤として4カ所で勤務すれば、1カ所で嫌なことがあったとしても、一週間のうちの一日ならば我慢することもできますし、なんならその日だけ翌年以降の契約を更新しなければ良いのです。
さらに働きたければ定期非常勤でもスポットでのバイトでもいれれば良いのです。
かなり柔軟性が上がる働き方となるのですが、その代わり安定感は減ってきます。
仕事を常にうまく捕まえておくスキルが必要です。
医師の転職の回数についての考察まとめ
転職というものは人生において大きなイベントとなるように感じますが、実際のところさほど大きなイベントとして捉えられるわけではなく、気軽にみんな転職していることがわかります。
普段の医業を行いながら、なおかつ転職に対して自発的に動くというのはエネルギーも使いますよね。
いざ働くことが辛くなったりして、この職場を辞めたい!と思ってから動こうとするのは、心身ともにストレスになる可能性や、その時にはすでにストレスで何もできないような状態になっている可能性があります。
医師転職サイトに登録するのは基本的に無料ですし、相談したら必ず転職しなければならないわけでもありません。
彼らは今後の医師としてのキャリアに関する相談ものってくれますので、まずは登録だけでもしてエージェントと話をしてみてはいかがでしょうか?
常勤医として転職したい場合
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