
転職を考えたときに、絶対に必要になるのが「次の仕事を探す」ということです。
転職を考えるような学年の医師ならば、おそらく仕事を探す方法ぐらいはいくつかは知っているとは思いますが、実はあまり世間的に知られていない方法もあります。
今回は医師が仕事を探す方法について考えてみましょう!
フリーランス整形外科医としての転職経験をもとに、医師転職、非常勤勤務、スポット求人など、医師キャリア領域に関する情報を発信しています。
医師の退局・退職サポート実績は200件以上あり、医師転職やバイトに関して、m3.com、MedPeer、AERAなど様々なメディアで連載、掲載経験もあります。
医師の転職の方法でメジャーなものはなにか?
皆さんは「ハイ!じゃあ医師としての次の仕事を探してください!」と突然言われたら、まず最初にどうやって仕事を探そうとするでしょうか?
おそらく、まずパソコンやスマートフォンなどを使って、インターネットで医師転職サイトなどから情報を検索すると思います。
ではその次にやることはなんでしょうか?
今まで勤務した医療機関や知り合いの医師に、勤務について相談してみるのではないでしょうか?
インターネットや知り合いに依頼すると、少ない労力で数多くの求人案件や信頼性の高い案件を探すことができますもんね。
おそらくこの医師転職サイトとツテという2つのやり方が、転職においての職探しのメジャーな手法であると僕は考えます。
医療機関は常勤・非常勤の求人を出す方法は?
では一方で、医療機関側は自施設で医師に働いてもらうために、どのような方法をとって医師を確保しようと求人募集をだしているのでしょうか?
医療機関側がやっている募集方法を知れば、求人案件の探し漏らしをかなり少なくすることができると考えます。
これについては日本医師会が実施した調査に、病院が医師を採用する際に利用する方法が記載されています。
医師転職の採用方法としては、医局へ依頼、医師転職サイト、ツテでの採用がTOP3となっていることがまずわかります。
医師の採用方法(よく利用するもの3つまで複数回答, n=4,319)
| 採用方法 | 利用率(%) |
|---|---|
| 大学(医局等)へ依頼 | 75.1% |
| 民間職業紹介事業者 | 46.9% |
| 直接採用(個人的に依頼・縁故) | 44.2% |
| インターネットの求人情報サイトへの掲載 | 22.7% |
| 関連病院からの紹介 | 16.6% |
| 職員からの紹介 | 14.9% |
| 医師会の医師バンク等への登録 | 8.2% |
| 都道府県へ依頼 | 7.3% |
| 求人情報誌への掲載 | 4.0% |
| 医学雑誌求人広告への掲載 | 3.4% |
| 公共職業安定所(ハローワーク) | 1.3% |
| 新聞広告への掲載 | 0.2% |
| その他 | 5.7% |
参考:「病院における必要医師数調査結果」http://www.jmari.med.or.jp/download/WP346.pdf
ちなみに「その他」の中で多かったのは「自院のホームページに求人掲載」となっております。
民間職業紹介事業者とインターネットの求人情報サイトへの掲載は、やってることは同じなのでまとめても良いと思います。
ではこれを順に、各項目の詳細を見てみましょう。
転職を考えている医師側の視点で考えてみると、まず大学(医局)への依頼という項目は関係ありませんね。
これはいわゆる大学の医局人事での転勤・転職というものに該当するからです。
残ったものを大まかにまとめてみると、
- 医師転職サイトを含むなんらかの媒体に掲載
- 直接的・間接的に転職依頼をかける
このどちらかに分類される形になるのです。
医師転職サイトを含むなんらかの媒体に掲載
出てきたものの中では
などがここに含まれます。
細かく見てみると、実に様々な種類の広告媒体があることに気づきますよね。
医療機関側の利用率が低いものも多く含まれていますが、その分医師もあまりアテにしていないチェックしていないことも多いのではないでしょうか。
転職に関する情報を一片たりとも逃したくないような性格の先生は、マイナーな手法も取り入れて見てはいかがでしょうか!
いや、でもやっぱりハローワークとかは正直ろくな案件では(ry
直接的・間接的に転職依頼をかける
- 直接採用(個人的に依頼、縁故)
- 関連病院からの紹介
- 職員からの紹介
- 自院のホームページに掲載
などがここに含まれます。
前述したアンケート調査をみてみても、ランキングで比較的上位に位置するものが多く、やはり医師転職サイトを含むなんらかの媒体に掲載されているものと併用がオススメされます。
注意すべき点として、自院のホームページに求人を掲載しているものは結構見落とされることが多く、またインターネットの検索などでもなかなか引っかかってこないことは知っておくべきでしょう。
自分が勤務したい地域の医療機関のホームページなどは、一度全部目を通して見ても良いかもしれませんね。
また、どうしても働きたい医療機関が定まっている場合は、ぜひチェックしましょう。
医療機関のホームページから求人に対して応募をする場合は個人交渉になりますが、個人で交渉する場合には気をつけるべき点がいくつも存在します。
どうやって転職する医療機関を探すのがオススメか?
いろんな仕事の探し方をここまでに紹介してきましたが、ざっくりまとめた結論としてはメインを医師転職サイトでの転職活動にし、同時並行で紹介や個人的に病院に連絡を取る形にするのが良いと考えます。
これだけで「病院が医師を採用する際に利用する方法」の上位はほぼ押さえられていることになりますし、何より選択肢の数と労力のバランスが取れています。
僕も転職の際は必ず両方のやり方を取り、仕事を探すようにしています。
転職の際に必ず知っておいて欲しいことは、「転職にはこれだけやればいいという手法はない」ということです。
どの手法もデメリットがあるため、カバーするように複数の方法を用いましょう。
常勤・非常勤などで転職を考える医師が仕事を探す方法のまとめ
転職において仕事を探す手法は数多くあり、メリット・デメリットをしっかり考えて立ちまわる必要があります。
デメリットを打ち消す形で立ちまわるには、数種類のやり方を併せて転職活動をするのが良いでしょう。
医師転職サイトにも各々特色がありますので、一度参考にして見てください。
常勤医として転職したい場合
| 順位 | 医師転職サイト名 | 公式サイト |
|---|---|---|
| 1位 | マイナビDOCTOR | ▶ 公式 |
| 2位 | エムスリーキャリア | ▶ 公式 |
| 3位 | 民間医局 | ▶ 公式 |
| 4位 | RSG Doctor Agent | ▶ 公式 |
| 5位 | リクルートドクターズキャリア | ▶ 公式 |
| 6位 | 医師転職ドットコム | ▶ 公式 |
| 7位 | ドクターキャスト | ▶ 公式 |
非常勤医としての仕事を探したい場合
| 順位 | 医師転職サイト名 | 公式サイト |
|---|---|---|
| 1位 | マイナビDOCTOR | ▶ 公式 |
| 2位 | エムスリーキャリア | ▶ 公式 |
| 3位 | リクルートドクターズキャリア | ▶ 公式 |
| 4位 | 医師転職ドットコム | ▶ 公式 |
| 5位 | 民間医局 | ▶ 公式 |
| 6位 | ドクターキャスト | ▶ 公式 |
| 7位 | RSG Doctor Agent | ▶ 公式 |