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医師が転科をする理由とメリット・デメリットを解説

キャリアを考えよう!医師が転科をする理由とメリット・デメリットを解説!
医師が「転職」と言う単語を聞くと、職場を変えたりすることがまず一番に頭に浮かぶでしょうが、医師には他にも転科という選択肢もあります。

転科は今までの経験や技術が必ずしも役に立つとは限らず、また転科の後は新しい診療科の勉強をしなければならず、相当の努力が求められます。

しかし毎年転科という選択肢を選ぶ医師は一定数いますよね。

今回は、転科をする理由やそれに伴うメリット、デメリットなんかを紹介します。

医師が転科をする理由とは?

医師は初期研修として内科や外科、産婦人科、小児科、精神科などの数多くの診療科をローテーションで研修し、2年の初期研修を終えた後に自分が先行すると決めた専門科に専攻医として就職する形になります。

しかし様々な理由から、途中で専門科を変える転科をする人もいます。

理由としては

  • 別の診療科に興味を持った
  • 自分の専門科より転科先の方が需要が大きい
  • ステップアップとして一時的に所属 / 転科が必要
  • ワークライフバランスを重視したい
  • 人間関係が嫌になった
  • 医師としての年収アップを目指したい

などが考えられます。

それでは順番に考えていくことにしましょう。

別の診療科に興味を持った

医業を行なっていると、今まで興味がなかった他科の診療内容に興味を抱くようになることも少なくありません。

たとえば、外科医として手術に全力を注いでいた医師が、患者と向き合ったり様々な症例を診たりする内科に転科するなんていうパターンがこれに当たります。

この場合は所属している専門科と、比較的関連があるような専門科に転向することが多い傾向にあります。

たまにずっと昔から悩んでいた専門科に、思い切って転科するという方もいますが、よほどの理由がない限りは厳しい道のりとなるでしょう。

自分の専門科より転科先の方が需要が大きい

圧倒的な人員不足により、専門的な医療知識よりも総合的な医療知識が求められた結果、いつの間にか違う科として働かざるを得なかったパターンなどもあります。

特に専門性の高い内科医が、病院では専門性の高い治療よりも総合的な治療を求められた結果、いつの間にか総合診療科に近い存在になっていることがあります。

このようなパターンは大病院よりも中小病院で勤務する場合に多く見られる傾向にあります。

週に一度程度専門外来を開きつつ、総合的な外来を他の日に行うというタイプの医師も少なくありません。

ステップアップとして一時的に所属 / 転科が必要

例えば美容に進む前に皮膚科や形成外科などを回って技術の下地を作ったり専門医をとって見たり、あるいは他の専門医取得のために一時的に転科して症例を集めさせてもらうパターンなどがこれに該当します。

この場合はあらかじめ先を見通してキャリアプランを形成し、自分に必要なものを取捨選択しているかたちとなります。

先のプランがしっかり見えていないとなかなか踏み切れないため、極めて合理的な選択だと思われます。

ワークライフバランスを重視したい

メジャー系や外科系の医師は手技や手術の都合などで、勤務が定時に終わらないことが高確率であります。

もちろんそういうことがあると覚悟して科を選択し勤務していたわけですが、無茶な生活を続けて行くことで、ある日心身のバランスがガクッと崩れてしまうことも少なくありません。

そうならないようにあらかじめプライベートにも重きをおくために、比較的ゆるくQOLが保たれるような働き方ができる診療科へ転科するパターンがこれに当たります。

これも最近は意外と人数が多い傾向にあり、いかに自分が潰れる前に動けるかが勝負となります。

人間関係が嫌になった

診療科内でも人間関係というものはもちろんあります。

医師のみならず、コメディカルや患者などとの関係性の悪化などもここに含まれることでしょう。

関係が悪くなった際に転職、というのももちろんありなのですが、たとえば医局がその地域で絶大な力を持っていたり、勉強会などですぐあってしまったり、噂がすぐ駆け巡るような地方での転職などではストレス排除が完全とは言えませんね。

そういう場合に二度とスタッフと遭遇しないようにするため、全く違う科に転科したり、産業医や健康診断専門の医師として働いて行くことを決断するパターンがあります。

次の職場の人間関係などの情報もしっかり手に入れてから転科する必要があります。

同じ失敗は二度はしないようにはしたいですね!

医師としての年収アップを目指したい

一般的に自由診療などを行う医師の給与は平均より高いことが多く、また自由診療でなくとも、開業とともにいきなり他科から在宅診療や整形外科など、診療報酬が高い科に転科する医師もいます。

ここで注意しなければならないこととして、本当に年収が最終的にアップするのか綿密に調べてから転科しないと、転科せずにそのまま稼いでいた方が最終的に稼いだ額は大きいということになる可能性が出てくるということがあります。

実際にどう立ち回るか、立ち回った場合は収入がどう変化するなどの、ある程度のシミュレーションと試算は必須になります。

転科ではなく転職で済むかどうかは、医師転職サイトのエージェントに一度相談してみてもいいかもしれませんね!

医師が転科をするときに成功するためのポイントは?

自分が転科する理由をしっかり認識する

転科をするという選択肢を持つことができるのは強いですが、何のために転科をするのか、その理由は転科しなければ達成できないのかを検討してから決断する必要があります。

例えば収入を上げたい!なんて場合は転科をしなくても転職だけで済んでしまうことも少なくありません。

転職だけで解決できる内容に対して、勢い余って転科までしてしまうというパターンは少々リスクが大きすぎます。

まあ再び転科するというのも手ではありますが、キャリアがコロコロ変わる医師はあまりいい目では見られませんので、慎重に決断するようにしましょう。

できるだけ早めに転科の決定をする

例えば自分が転科を受け入れる側だとして、自分の専門科に対して未経験の医師が来るとしたら、卒後すぐの医師か卒後20年目のベテラン医師と、どちらが指導しやすいでしょうか?

転科してきても、転科した後の科で過ごす医者人生が数年程度だったりしたら、すぐいなくなってしまうというのもなんとなくわかってしまいますよね。

また、歳をとってから全く新規で物事を学んでいくという行為は、相当エネルギーを使います。

そのため、自分が現在の専門科に向いていないと早めに決断できるならば、それに越したことはないのです。

転科を成功させた医師の体験談を参考にする

転科を経験した医師に、転科についての話を聞くことは非常に重要です。

周りにいる場合はラッキーなので、実際に困ったことなどを中心に話を聞かせてもらうのが良いでしょう。

しかしもしも知り合いの中に転科経験のある医師がいない場合はどうすれば良いのでしょうか?

過去に転科をした知り合い医師がいない場合、医師転職サイトに登録し、エージェントから体験談を聞くのがおすすめです。

医師転職サイトでは転科にともなう転職に関しても対象で、エージェントもある程度慣れているため、今まで転科を担当した医師が何科から何科に転科をし、どのようなキャリアを歩んでいるのかなどの情報を得ることができます。

また、転科の失敗談についても聞くことができ、原因などについてアドバイスを求めることができます。

兎にも角にも情報は持っておいて損はありません。

どんな手段を用いてもいいので、できる限りたくさん収集するようにしましょう!

【関連記事】

医師が転科をすることのメリットは?

科を選べば今より環境や条件が良くなる可能性がある

医師の診療科選択では、給料がいい科、仕事が忙しい科、帰るのが比較的遅い科などなど、自分のライフスタイルに直結するような内容でも、差が生まれてしまいます。

しかし逆にいうと診療科の選択をうまく行えば、ワークライフバランスを上手く調節することができるようになる可能性があります。

医師として研鑽を積むことや研究をすることももちろん大事ですが、その前に一人の人間として自分を見つめることも大切です。

あなたは何のために仕事をするのでしょうか?

新しいことに対してやる気が湧いてくる

新しいことに挑戦するときは誰でも希望に溢れ、やる気が満ち溢れてくるものではないでしょうか!

特に自分の知識などがぐんぐん伸びるような初期は勉強も楽しいですよね。

転科するほどやりたかったことならなおさらでしょう!

肝心なのは転科した最初だけではなくずっと維持するということですので、この気持ちを大事にしながら仕事をしていくようにしましょうね。

転科先で頼りにされることがある

例えば外科から内科系へ転科した場合などは、外科的な観点も内科的な観点も両方もつ医師が誕生することになります。

さらには前の専門家の知識を上手く流用できる科に就職することで、自分のオリジナリティを出すことができ、周りの医師から頼られることも出てくるでしょう。

このような場合はその後に立ち回りが必要な場合でも、強みが生まれていることになるため有利に事を運ぶことができるのではないでしょうか。

ただ逆に、本来ならばコンサルトするべき内容まで「ちょっとこれわかるよね?やって」みたいな感じに仕事を任されないようにする必要はありますので、きちっと線引きをするようにはしましょう。

医師が転科することによるデメリットは?

現在の診療科のキャリアがほぼ終わる

転科を完了してしまうと診療科も新しく変わるわけですし、現在の診療科のキャリアはこれ以上積むことができません。

専門医取得などで必要となる症例を経験するための一時的な転科以外では、そのまま新人の気持ちで挑み、新しい専門科の勉強を積み重ねていく必要があります。

あと逃げ道としては、例えば「非常勤を組み合わせることによって二刀流で生きる」なんてことも可能ではありますが、やはり人一倍頑張らないとどちらも半人前で終わってしまう可能性が出てきます。

前の科のバイトの方が圧倒的にバイト求人の条件が良いなんて場合は利用しないともったいないですよね 笑

人間関係も終わる可能性がある

終わるのは自分のキャリアだけではない場合もあります。

転科する理由によっては、前の診療科の医師たちからよく思われない可能性もあるでしょう。

そのような場合は陰口を叩かれたり、疎遠になってしまうパターンも少なくありません。

そのため「立つ鳥跡を濁さず」という感じで、暴言を吐いて辞めていくなんてことはせずに、礼節を持って退職するようにしましょう。

まあそれくらいで批判する人は、もともとそんなに親しい関係ではなかった可能性もありますので、仮に罵られたとしても深く気にしないようにしましょう。

新しい専門科の勉強をしなければならない

転科をした場合、新しい科の知識がほぼゼロからのスタートとなるため、未経験の診療科の専門知識を一から勉強し、手技などをしっかり身につけていく必要があります。

以前の専門科との関連やや本人の向き不向きややる気にもよりますが、どの診療科に転科をしたとしても、相当の勉強量と努力が必要になってきます。

ここは転科によるやる気でモチベーションを保ちたいところです笑

しっかり勉強して、新しい科で活躍できるようになりましょう!

年収が下がる可能性がある

転科をすると前の科で役職についていようが、基本的には専攻医とほぼ同じような身分となります。

そのため今までの経歴が考慮されないと、いきなり年収がガクッと下がってしまうことが懸念されます。

これを回避するために、できれば以前の診療科の内容で非常勤勤務などをしてお金を稼ぎ、収入を維持したいところではありますね。

収入が安定するまでは非常勤やスポットでのバイトを増やしてみるのはいかがでしょうか。

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自分より卒後年数が下の医師が、上司になる可能性がある

転科後は、自分よりも卒後年数が下の医師が自分の上司になりますので、その医師から指導を受ける可能性も出てきます。

転科した場合、今までにいくらキャリアを積んでいようと、その科では新人医師なので、いち早く人並みのレベルになるためにも、謙虚かつ真摯に業務に取り組む必要があります。

ただ卑屈になる必要も傲慢に出る必要もないので、普通に先輩医師に対して接するようにしましょう。

医師が転科をする理由とメリット・デメリットまとめ

転科を考える理由や、メリット・デメリットについて解説させていただきました。

このように転科は考えることも結構あるので、情報をしっかり集めた上で、よく考えて転科をするようにしましょう。

特に現在の診療科と転科先がほぼほぼ関係ないような場合は、ハードルもそれだけ上がることにはなります。

考えがまとまらない場合は、とりあえず医師転職サイトのエージェントに相談してみ流事を絶対にお勧めします。