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医師の転職理由は?転職を成功させた体験談8つから学ぶ!

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医師の転職理由は?転職を成功させたおすすめの体験談8つから学ぶ!転職サイトを活用しよう!

今までに転職をしてきた医師たちは、なぜ転職を決意したのでしょうか?

転職を成功させた体験談から学べることは非常に多いですよね。

今回は医師の転職について、リクルートドクターズキャリア に掲載されていたものを簡単にまとめて検討してみたいと思います。

医師の転職の理由は何が多い?

転職を考える理由は色々ありますが、待遇・働き方・退局・転科・キャリア設計など、現在所属する医療機関での勤務継続に迷いが生じたり、進退に対して何らかの決断が迫られた時に、何をどう考え、どう動いて次なるキャリアにつなげていくのが良いのでしょうか?

次のアンケートは、転職の動機(複数回答)となります。

  1. 給与が安い、または給与アップ 26%
  2. 医局の人事体制が変わった 23.6%
  3. 体力的に辛い 21.2%
  4. 家族の事情(結婚、介護、転居など)  19.6%
  5. 上司との人間関係が悪い 16.4%
  6. 診療方針が希望と異なる 13.8%
  7. 拘束時間が長い 12.7%
  8. 勤務シフトの希望が通らない 11.9%
  9. 子供の教育環境 7.7%
  10. 知人・友人に誘われた 7.4%
  11. 専門医が取得、維持できない 4.8%
  12. 症例数が少ない 4.2%
  13. 転科したい 4.0%
  14. 同僚との人間関係が悪い 4.0%
  15. 事務との人間関係が悪い 2.4%
  16. コメディカルとの人間関係が悪い 1.6%
  17. 施設、設備が古く、使い勝手が悪い 1.6%
  18. 指導医が取得、維持できない 0.3%
  19. 特に理由はない 5.3%

以上のように様々な理由がありますが、ざっくりと分けてみると目的は、

  • ワーククライフバランス
  • 報酬アップ
  • やりたいことの実現

の3つに分かれるのがわかりますね!

ちなみに僕は1、2、6?、7でしょうか!

若手医師の転職希望が多い?その理由

最近の動向としては若手医師の転職希望が増加している傾向にあるようです。

医師の活躍の場や働き方が多様化していることや、若手ほど診療報酬改定や国の動きに敏感で、早くからキャリアと収入のバランスを探る傾向にあることなどが、その背景として考えられます。

なかには専門医等の資格を取る前に医局を離れたり、初期研修を終えた段階で独自の道を歩み始める人も少なくありません。

個人的には専門医等の資格は転職するときにも有利に働くことが多いですし、資格は経験と診療技術を裏付ける1つの目安となることは、軽くは知っておいたほうがいいように感じます。

若手医師が転職する際には、資格を習得できるような病院への転職が望ましいでしょう!

転職に関して体験談から学ぶ!おすすめ例から自分に当てはめよう!

ここからはケースごとに、掲載されていた転職例を紹介していきます。

医師の転職を支援するエージェントに寄せられた相談実例を順に簡単にまとめていきますので、失敗しない、納得のいく転職を叶えるために気をつける点を探りましょう!

1.  病院から法人経営のクリニック院長への転職でQOLと報酬と地域医療貢献を

【相談内容】
40代前半男性・一般病院・小児科・年収1700万円

急性期病院の小児科部長として週5日勤務、週に3度は夜間の呼び出しを受ける生活で、心身ともに限界を感じ始めている。

年収は維持しながら通勤に負担のない場所でオンコールの少ない勤務に変えることで、子育てにも関わりたい。

また漠然とではあるが、開業希望もあり、小児科医としての地域貢献にも強い関心がある。

希望としては病院・クリニックはどちらでも可能。

【転職結果】

エージェントは「責任感が強く優しい性格で、無理をしてでも自分が頑張ると言うタイプ」の相談者に対し、オンコールがある病院は同じ状況に陥る可能性があるため避けた方が無難と判断した。

週5日勤務、勤務時間は9時〜19時(休憩2時間)、オンコールなしの外来診療のみで初年度年収は1700万円をキープ。

2年目以降は実績給に変わるが、前任者の年俸を考慮すると2000万円を超える見込み。

小児科医として地域貢献したいと言う思いと、夜子供に勉強を教えたいと言う希望の両方が叶った。 

【ポイント解説】

雇われ院長なら借金を背負うリスクもなく、努力次第で開業医と遜色ない報酬を手にできる。 

2. 呼吸器外科の臨床を続けるためエリア替え、大学と遜色ない手術レベルの施設へ

【相談内容】
30代前半、男性、大学病院、呼吸器外科、年収1000万円

大学院で研究をしながら、呼吸器の専門医として数多くの手術を手がける多忙な毎日を送る。

教授選の結果、大学に残っていても研究を続けることも、思うような症例も経験することもできなくなる可能性が高いため、このタイミングで対局を決意。

呼吸器外科医として臨床を続ける道を探りたい。

【転職結果】

相談者の所属する医局は、広い地域で大きな影響力を持っていたため、呼吸器外科を続ける以上は転勤は避けられないと相談者も考えていた。

呼吸器外科という専門科での募集はかなり少なく、当初の想定よりエリアを少し広げて探した。

面接、見学、手術助手としての相談者の技術が高かったことから病院側からは高く評価され、卒後10年目までは年収1400万円(週5日勤務、当直は月3〜4回)、10年目以降では昇給が確約された。

医局時代、空き時間は研究室にこもって仕事し、大学病院での仕事に加えて月6回の当直外勤と外来の非常勤勤務をこなし、家には寝に帰るだけの生活を続けていた毎日から、勤務内容も充実した上で休日まで確保できる病院へ転職となった。 

【ポイント解説】

退局の場合、科によっては思い切ったエリア替えで選択肢はグンと広がる!

退局の理由は他の退局者の話を参考にするなどして、大義名分を用意しておくことがスムーズな退局につながる。

3. 円満退局のため、1年待ち転職。一人医長の経験を買われ、大病院で耳鼻科の立ち上げに尽力

【相談内容】

30代後半・男性・大学病院・耳鼻科・年収1100万円

医局の関連病院で年収1500万円(外科当直が月4回)で勤務しているが、来年度、やや遠方の病院への異動が打診されており、年収も1100万円に下がるという。

少人数の医局で一人常勤できる医局員が他にいないため、「是非に」と懇願されているが、まもなく2人目の子供が生まれるので、退局を考えている。

【転職結果】

相談を受けてエージェントが候補施設の絞り込みを始めた段階で、相談者が退局の話を教授にしてしまい、猛烈な引き留めにあうも、「1年間異動先に勤務するので、その間に後任を探して欲しい」と妥協案を提示した。

転職活動は1年間ゆっくり行い、一人医長の経験が豊富なことを評価され、耳鼻科常勤医不在の病院の耳鼻科立ち上げへの転職を決めた。

当直なし、週4.5日勤務で1500万円を提示され、「開業後に役立つ外来が豊富に経験でき、手術もできる」という希望にも合致しており満足。

【ポイント解説】

「将来、同エリアで開業したい」、「転居不可」などの事情がある場合は特に慎重かつ順序立てて転職活動を進め、穏便な退局に努めたい。

より良い条件を求めるなら、「できること」を積極的にアピールし、自身の価値を高めよう! 

4. 再び術者として第一線に立ちたい!子育てを卒業し、学べる環境でキャリアの再構成に挑む

【相談内容】

50代前半・女性・クリニック・眼科・年収1200万円

かつては眼科の専門医として手術もしていたが、出産を機にクリニックに移り、一般眼科外来中心の勤務にシフトした。

これまで女手一つで育ててきた息子が大学に入り家を出たので、もう一度手術が学べる環境に身を置くことで、再び術者として戦力になれるよう頑張りたい。

【転職結果】

転職希望の10ヶ月前から動き始め、半年前に退職を申し出たが、極めて押しに弱い性格もあってクリニックより強く引き留められ揉めるも、無事退職。

当直なしの週5日勤務で、年収は1500万円とアップ。

新幹線で一駅40分のところへの転居を伴ったが、勤務時間もクリニック勤務時より短縮され、手術助手から徐々に独り立ちを目指すという満足のいく転職ができた。

【ポイント解説】

50代での学び直しや転科は容易いとは言い難いが、転居や収入ダウンなどの妥協点を見いだせれば可能性は残る。 

ただし外科系のブランクは5年以内が望ましい。 

5. 泌尿器科領域のサポートを約束することで、開業に役立つ内科のスキルを習得できる機会を得る

【相談内容】

40代前半・男性・一般病院・泌尿器科・年収1700万円

400床規模の総合病院で泌尿器科の部長として勤務しているが、近い将来に自宅近くでの開業を希望している。

泌尿器科単科では外来数が見込めないので、集患の望める内科を学びながら仕事のできる環境、できれば開業後も病診連携の関係性が保てる病院に転職したい。

【転職結果】

このようなケースに対する病院の反応は「教えを乞う姿勢があるか」「どのくらい勤務できるのか」の二点であり、1〜2年以内の退職はないと明言したことと、泌尿器科領域でのサポートもすることで転職となった。

勉強期間のため大幅な減収も覚悟していたが、年収は当直週1回込みで1500万円、前職との差額は優先的に当直に入ることで解消となった。

看護師の妻と二人で開業という夢に向かって一歩踏み出した。

【ポイント解説】

ある程度経験を積んだ人の転科は、学びたいという意欲と姿勢が重要。

受け入れ側のメリットが感じられるよう、相手の条件もある程度飲む必要がある。

6. 予防や早期介入の重要性を痛感した脳外科の経験を、産業医のフィールドに生かす

【相談内容】

40代後半、男性、一般病院、脳神経外科、年収1400万円

脳神経外科の中で1番の若手として出動数をこなし、かつ雑務や土日の病棟当番も率先して担ってきた。 

今回1名の退職が決まり、さらなる激務が予想されるため、最後のキャリアチェンジの機会と考えた。

脳外科医として勤務する上で予防や早期介入の必要性を痛感したことで産業医資格を取得しており、この仕事への関心が高かったため、候補を産業医一本に絞り込んだ。

【転職結果】

産業医は人気が高い一方、求人が少なく、未経験となるとさらに採用には困難を伴う。 

主要勤務の嘱託社員(1年更新)で1200万円強、前職との給与の差額は週一日の代金で補う。 

オン・オフのメリハリのついた、安心して長く続けられる仕事を得て満足と言う形になった。 

【ポイント解説】

産業医の求人は首都圏に集中しており、基本的には40代までではあるが、タイミング勝負の場面も!

転職期日が決まっているなら、健診医をしながら嘱託産業医として経験を積み、正規の産業医を目指す手もある。

7. 子育てと言う一過性の課題に縛られずに、長期的な視点でキャリアアップが見込める転職を実現

【相談内容】

50代前半・女性・一般病院・小児科・年収1400万円

シングルマザーで2人の子供の面倒をみるため、周産期から小児の診療体制が整う病院で、当直免除、朝だけフレックスを認めてもらい、そのかわり病院の近くに住み、両親の手を借りながらお怒りや残業全て引き受けている。

両親も高齢で、子供の修学後は環境が代えられなくなるので、このタイミングで次のキャリアに踏み出したい。 

【転職結果】

NICUの経験があり救急外来なども対応可能な点が高く評価され、週4日勤務、当直やオンコールなしで年収1500万円が提示された。

子育ての段階に合わせて徐々にキャリアアップできること、子育て支援体制が整っていて周りに負い目を感じずに気持ちよく働ける、と転居をともなう転職を決意した。

【ポイント解説】

ひとり親家庭子育て支援策は自治体により大きく異なるため、特に転居を伴う場合は行政サービスなど、支出という視点での比較も重要。

8. キャリア形成の通過点と捉え、地域を限らず学べる環境を優先!集患増が期待され報酬もUP

【相談内容】

40代前半・男性・一般病院・脳神経外科・年収1800万円

300床規模の二次救急病院の副センター長として、これまで一般的な脳外科医の手術を手がけてきたが、40代に入ってから専門性を高めるために「脊椎」を学びたいと思うようになった。 

妻の実家のある地域に戻るタイミングで、脊椎の手術を教えてくれる施設に移り、キャリアアップをはかりたい。

【転職結果】

「一般の脳外症例も診てもらえるのであれば、空き時間に脊椎の症例を集めて教える」という施設があり、指導医とも意気投合、最終的には元看護師の妻と指導医の後押しもあり転職となった。

近隣には脊椎を取り扱う施設がなく、医療圏内での集客増も見込めるため、週4.5日勤務、当直なしで2000万円となった。

念願の脊椎手術を学ぶ環境を獲得し、脳外科医としてさらなるキャリアアップを実現した。

【ポイント解説】

やりたいことがあればエリアを限定せずに医療圏でどの程度集患が望めるかという観点で探すのもありか。 

医師の転職理由を考える!転職を成功させた体験談のまとめ

いかがでしたでしょうか?

今回の記事はリクルートドクターズキャリア2018.12月号の記事をまとめさせてもらいました。

自分の状況に似た体験談がもしある場合は、自分が転職する際の参考として大きく役に立つことでしょう。

今回はタイプ別に8エピソードが掲載されておりましたが、エージェントに今までの類似案件などの話を聞いてみると、自分の境遇に似たエピソードをたくさん持っている可能性もあります。

もしも気になるのであれば、一度医師転職サイトに登録して、エージェントに相談してみてはいかがでしょうか!

相談することにより、思わぬ体験談を聞くことができて自分の転職ビジョンが固まったり、いい条件の求人案件が見つかるかもしれません!

転職することが確定していなかったとしても、相談は無料なので試してみましょう!

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