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医師転職サイトの非公開求人から医療機関を特定して直接交渉する方法【常勤・非常勤】

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常勤での転職や非常勤などバイトでも有効な、医師転職サイトの求人情報から医療機関を特定し、業者を挟まず交渉する方法
もしも医療機関と個人交渉をしたいと考えた場合、常勤や非常勤バイトなどの医師の求人募集を出している医療機関がわからなければ、そもそも交渉自体ができません。

では求人を出している医療機関をなんとか知る方法は無いのでしょうか?

今回は医師転職サイトの非公開求人情報から強引に医療機関を特定し個人交渉をする方法を紹介します。

筆者:おると
フリーランス整形外科医としての転職経験をもとに、医師転職、非常勤勤務、スポット求人など、医師キャリア領域に関する情報を発信しています。
医師の退局・退職サポート実績は200件以上あり、医師転職やバイトに関して、m3.com、MedPeer、AERAなど様々なメディアで連載、掲載経験もあります。

医師転職サイトの求人案件には公開と非公開がある

公開案件は最初から病院名まで掲載 

医師転職サイトに掲載されている常勤勤務や非常勤バイトなどの求人案件は、情報開示度という面から見ると、大きく分けて2種類に分けられます。

1つ目は公開案件と呼ばれるもので、これは求人の詳細な条件や医療機関の施設名、住所などまで公開しているようなものになります。 

この場合は、医師転職サイトのエージェントが契約に関して全て交渉してくれる場合と、自分で医療機関とアポイントメントを取って交渉しなければならないパターンがあります。

これは医師転職サイトによってまちまちなので、わからない場合はまず問い合わせをしてみましょう。

非公開求人の中身は医師転職サイトに登録しないとわからない?

一方で、求人案件の内容についてはある程度の記載があるものの、基本的には施設の名前や住所が隠されています。

医療機関と連絡を取れないように対策することによって個人的な交渉ができないようにされている求人案件というわけです。

また中には、医師求人サイトに掲載自体されていない求人案件なども医師転職サイトのエージェントが持っている場合があります。

これらは一般的には「非公開求人」と呼ばれ、医師転職サイトはこの情報を医師に提供することを生業としております。

ではこれらの非公開求人に関しては、医師転職サイトに絶対登録をしないと求人案件の詳細な中身までは知ることができないのでしょうか? 

実は必ずしもそうとは言えません。

え?どうやるかって?

自分で医療機関を特定してしまえば良いだけなのですよ!ワハハ!

医師転職サイトの求人情報から特定するメリット

では医師転職サイトのバイト求人情報から医療機関を特定するという行為は、医師に一体何のメリットがあるのでしょうか?

特定をすることによって得られるメリットはただ1つだけでしょう。

それでは解説していきましょう。

医師転職サイトを介さず個人交渉を行うことができる

医師転職サイトのバイト求人情報から医療機関を特定をすることによって得られるメリットは医師転職サイトを介さず個人交渉ができるという1点につきます。

では一体、個人交渉ができることは医師にとってなにがメリットとなるのでしょうか?

医療機関と個人交渉を行う事で、医師転職サイトの仲介料を医療機関側が支払わなくて良い分、医師個人に浮いた仲介手数料分の給料上昇を交渉できる余地があるというメリットが生まれるのです。

医療機関は医師転職サイトを介して医師と契約した場合、医師の年俸の大体20%程度を仲介料として、医師転職サイトに支払います。

つまり1500万円の年俸で医師を雇ったならば、300万円を医師転職サイトに支払わなければならないということになります。 

すなわち医師転職サイトを介入させなければ、医師にとっては0〜20%の間で給料上げてもらうという交渉ができる余地が残されるというわけです。

ただし、あくまで交渉できる余地が残されるというだけで、賃金が上がることは確定しません。

交渉できたとしても、医療機関側にもメリットがないと交渉が決裂します。

そのため給与が仮に上昇したとしても20%などもらえることはまずなく、それ以下の額に落ち着くことが多いでしょう。

医師転職サイトの求人情報から特定するデメリット

では逆に、医師転職サイトのバイト求人情報から医療機関を特定する行為のデメリットというのはあるのでしょうか?

これに関しては2つ大きなデメリットがあると考えます。

意外と医療機関が見つからず特定できない

さっきから特定をしようという風に何度も書いていますが、医療機関の特定は意外と難しい場合も多くあります。

僕個人の実体験からくる成功率はおよそ70%から80%程度となっております。

つまりどれだけ頑張っても見つからない場合が20%〜30%もあると言うことです。

さらに言うならば、見つけるための作業もパパッと一瞬で終わるようなものではなく、場合によっては1つの医療機関を探すために何時間も時間をかけてしまうこともあります。

もしもやる場合は、時間にある程度余裕ができる時を選んで、特定に全力を注ぐようにしましょう。

バイトの直接交渉がうまくいくとは限らない

仮に特定行為が無事成功したことにより、医療機関を発見することができたとしましょう。

おめでとうございます!やりましたね!なんていうふうに終わりが来るわけではありません。

何故かと言うと、医療機関を特定すると言うのはあくまで「個人交渉をするための前段階」に過ぎず、医療機関を特定しただけでは何も目標を達成できていないからです。

それではいざ発見することができた医療機関に年収交渉を持ちかけたとしましょう。

成功した場合は最高ですね! 

では失敗した場合はどうなのかというと、医師転職サイトにもともと掲載されている交渉前の自分の希望より安い給与で勤務をすることになる......ということにはあまりならず、そもそもの交渉自体がなかったことにされてしまう可能性が出てきます。 

こうなると給与交渉をちょっと失敗したことに対するリスクとしては、少々大きすぎるのではないでしょうか?

もしもどうしても個人交渉を行いたいという場合は、絶対にここで働きたいと考えるような本命の医療機関で個人交渉を行う事はやめた方が良いでしょう。

失敗したら涙を流す結末にならないとも言い切れません笑

個人交渉は「まぁ採用されなくてもいいか」程度に考えている医療機関でまずは試すようにしましょう。

医師転職サイトの求人情報から実際に特定する方法

医師転職サイトの求人情報の見るべきポイントとは?

それではここからが本題の「医師が個人で医師転職サイトの求人情報から医療機関を特定する方法の解説」になります。

まずは医師転職サイトの求人をじっくり見てみましょう。

自分の希望する条件に合ったいい求人案件は見つかりましたでしょうか?

もしも見つけることができた場合は、求人案件についてしっかりと最初から最後まで目を通してみましょう。

その際に求人情報について注意して見ていただきたい情報が何点かあります。

それは

  • 医療機関の最寄り駅の記載があるか

  • 最寄り駅から徒歩やバスなどで何分かかるかの記載があるか

  • 病院の場合は病床数の記載があるか

の3点になります。

今回はこの情報から医療機関の特定をしていきます。

もしもこの情報が記載されていない医師転職サイトの求人案件を見ている場合は、特定することは少し難しいでしょう。

しかし諦めるのはまだ早いです。

今見ている医師転職サイトの求人案件の医療機関の情報をもとに、別の医師転職サイトに同じ案件が掲載されていないかを探してみましょう。

実は探してみると意外とあります。

このようなことをする上でも医師転職サイトには複数登録しておいた方が便利ですね。

求人情報と合致する医療機関を探し出そう

前項の「まず医師転職サイトのバイト求人をよく見てみよう」に記載した、

  • 医療機関の最寄り駅の記載があるか

  • 駅から徒歩やバスなどで何分かかるかの記載があるか

  • 病院の場合は病床数の記載があるか

をチェックし、該当する医師転職サイトの求人案件は見つかりましたでしょうか?

もしも運良く見つけることができた場合は、この情報をもとに医療機関の特定を行っていきます。

では何をするかと言われれば、とにかくGoogleで検索しまくるのみです笑

問題はGoogleで検索するときにどこから手をつけていくかなのですが、オススメとしては病床数から絞り込むのが比較的やりやすい方法ではないかと考えます。

例えば医療機関の最寄り駅の名前をまず見て、Googleでどこの市町村にある駅なのかを確認しましょう。

その情報をもとに、「◯◯市 ××床 病院」などで検索をかけます。

市町村によっては医師会などの病院の病床数の一覧等をまとめてくれているサイト等が見つかる場合があります。

求人案件に記載されている病床数とほぼ同じ規模の病院を見つけたら、名前をチェックしましょう。

次に病床数で目星をつけた医療機関の名前をGoogleで検索し、病院ホームページのアクセスのページを開いて駅からどれくらい時間がかかるかを確認します。

これが医師転職サイトの求人案件に掲載されているものと同じであれば、特定できている可能性が上がります。

最後に医療機関に直接電話をして、本当に医師転職サイトに求人案件を掲載しているのかを確認する必要があります。

自分の身分を明かした上で「医師転職サイトに掲載されている求人案件を見て、問い合わせさせていただきました。」と伝え、人事担当の責任者と話をさせてもらいましょう。

あとは交渉が失敗するか成功するかは、先生の腕前にかかっています。

失敗したらまた同じ手順を1からやり直して、他の医療機関を特定して個人交渉をしてみるのも手です。

地方や診療科など特定しやすい求人内容の要素とは?

地方は特定が簡単、都市部ほぼ特定不可能

筆者の実体験から考えると、医師転職サイトの求人情報からの特定行為は、地方は比較的簡単に特定ができる傾向があります。

これは地方の方が医療機関の数自体が少ないということが関係します。

特定のために必要な「最寄り駅・徒歩/バス時間・病床数」などの情報が該当する件数も少なくなるというのが理由になるのです。

一方、同じ理由で都市部ほぼ特定不可能と言っても過言ではありません。

特にクリニックなどは乱立しているために、1つの駅でもどこが求人を出しているのか判別が困難になります。

クリニックの場合、診療科などの情報を参照できる

クリニックの場合は診療内容を見るのも手です。

例えば皮膚科+美容皮膚科もやっているような求人案件があれば、必然的に保険診療のみの皮膚科は候補から外れることになります。

整形外科ではあるが内科業務もあるなどの場合、単科ではなく併科しているクリニックを探すのような感じです。

医師転職サイトから得た情報から個人交渉はOK?

医師転職サイトのエージェントがこちらに提示してくれた非公開案件に関する書類を見たあと、エージェントを通しての交渉はせずに、医療機関に直接個人交渉を持ちかけるのはどうなのでしょうか?

これに関しては、基本的にNGであると考えます。

理由を説明しましょう。

医師転職会社からの信用がなくなる

医師転職会社の仕事の種類は多岐にわたりますが、やはりメインとしては医師の転職に関するものになります。

特にその中でも医師に対して医療機関の情報を提供すると言う行為は、医師転職会社の存在価値としても大きな割合を占めます。

ではもしも医師がその情報を得るだけ得たあと、いなくなってしまったらどうなるでしょうか?

入職による出来高払いをとっている医師転職会社は、医師に対しては情報を無償で提供しているわけになります。

その情報だけ抜き取られる行為と言うのは、医師転職会社からすると取り扱っている商品を持ち逃げされていることになります。

医療機関に誰が入職したかというのは後々ある程度調べることが可能で、もし案件を紹介した医師が秘密裏に医療機関に入職をしていた場合すぐにバレてしまいます。

そうなった場合医師転職会社の人間はどのように感じるでしょうか。

間違いなく医師転職会社は嫌な顔をするでしょうね。

そのため、提供した求人案件の情報をもとに裏で個人交渉しないのはもはや暗黙の了解というか、医師と医師転職会社との間の信頼関係に関わる問題として認知されてます。

それを医師側から一方的に放棄してしまった場合、医師転職会社からはこの医師は一緒に転職活動を行うにあたって信用するに値しないと言う評価になります。

毎回情報の持ち逃げをされてしまってはたまらないので、悪質な場合ブラックリストに載ってしまい、今後転職やバイト探しをするにあたってその医師転職サイトを利用できないということになってしまうかもしれません。

転職やバイト探しにおいて医師転職サイトと言うものは、なくてはならない存在です。

これが今後使えなくなると言うのは極めて深刻な状況になりますので、絶対にやめるようにしましょう。

医療機関からも怪しい医師だと思われる可能性もある

もし医師転職サイトから情報だけを抜き取って個人交渉を医療機関に持ちかけたとしましょう。

ここで医療機関サイドが医師に対して持つ印象は2パターンあります。

  • 医師転職サイトが絡んでない契約だから仲介手数料を払わなくて済む、ラッキー
  • 身元不明の医師がいきなり突撃してきた

のどちらかではないでしょうか笑

では一体どこから医療機関の求人情報を嗅ぎつけてきたのかと考えて見てください。

紹介の場合は紹介者から連絡が入ることになるためありえず、必然的に「この医師は医師転職サイトから情報を盗み見てきた」と一瞬でバレます。

果たして医療機関も、そのような医師の行動をどう評価するでしょうか?

「仲介手数料を削るためにわざわざ個人交渉をしに来た賢い医師だ、報酬を上げてやろう」と前向きに評価してくれる事はあまりありません。

良くて、「仲介手数料を払わなくて済んだ」程度にとどまり、これで喜ぶ医療機関はそもそもお金の重みを知っているため、医師の給与を増やそうなんてまず思いません。

ましてや前項の「医師転職会社からの信用がなくなる」と同じように、真面目な採用担当者が相手の場合、医療機関からも信用されなくなってしまう可能性があります。

あまりメリットはなさそうですね。

僕がバイト求人情報から医療機関を特定して交渉した話

今までこの記事内で書いている内容は、勘の良い読者の方々ならすでにお分かりだと思いますが、僕がやっていた実体験から来るものです 笑

フリーランスになることを決意した後に、僕はまずこの手法を使って定期非常勤バイトを探すことにしました。

前述した通り、この方法で医療機関を特定できたのはおよそ70%〜80%という結果でした。
実際に僕が個人交渉を行うまで至った医療機関の数は、5個程度だったように記憶しています。

その際に僕が医療機関から受けた対応は

  • 何度かけても担当者不在
  • 求人自体がすでに充足している
  • 医師転職会社を挟まない入職申し込みは歓迎だが金額交渉は不可

と言う3つでした。

お察しの通り、この手法を用いて医療機関と自分の希望通りの契約ができた事は、僕に関して言わせてもらうならば1度もありません。

ただ僕の知り合いのフリーランスの医師は、この手法を使って個人交渉で給料上げてもらったことがあると言う風にも話していました。

僕のやり方が悪かったのか、あるいはこの手法自体が有用でないのかは、全体数もすくなめであり判断が正直つきません。

試すならばダメ元で試してみる程度が良いでしょう。

医師転職サイトの非公開求人から医療機関を特定して直接交渉する方法まとめ

医師転職サイトの求人情報からなんとかして医療機関の情報を探し出し、個人交渉をする方法について紹介しました。

個人的には労力と実績が伴っていないのであまり推奨はしませんが、このような方法もあるということは知っておいても面白いかもしれません。

絶対高額じゃないと働きたくないという方はとにかくやるだけやってみるのも悪くありませんよね!

めんどくさい人は医師転職サイトのエージェントに頼んでしまいましょう 笑

僕は医師転職サイトのエージェントに給与交渉を頼んだら、なんと一回で約3割ほど給与が上がったこともあります!

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筆者:おると
整形外科専門医・認定医を複数もち、東京を中心に関東で活動するフリーランス医師。
フリーランス医師としての転職経験をもとに、医師転職、非常勤勤務、スポット求人など、医師キャリア領域に関する情報を発信している。
医師の退局・退職サポート実績は延べ1000件以上あり、医師転職やバイトに関してm3.com、MedPeer、AERAなど様々なメディアで連載、掲載経験をもつ。
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