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どっちがお得?常勤医とフリーランス医師を5つのポイントで比較してみた

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常勤医とは?フリーランスの医師とは?どっちがお得?常勤医、非常勤医などの違いも考えてみよう

常勤で働いていると、「非常勤の給与って高くていいよな...」とか「毎日非常勤の給与もらえたら最高じゃん」とか考えがちですよね(※個人差があります

今回は常勤医と非常勤とスポットで生きるフリーランスの医師を徹底的に比較して、どちらがどうお得なのか考察してみましょう。 

そもそもフリーランスの医師ってなに?

定期非常勤バイト(+スポット)で働く勤務形態

皆さんは、フリーランスの医師というものをご存知でしょうか?

常勤としてどこかに所属することはせず、定期非常勤のみで働く医師、あるいはスポットバイトも併せて組み合わして生きている医師は、いわゆるフリーランスという位置付けになります。

そんな生活可能なの?と思う医師や医学生は少なくないのではないでしょうか?

実際には思ったよりも多くのフリーランスの医師がこの世にいます。

例えば我々のようなフリーランスのガチ勢はもちろんですし、例えば「育児をしながら週2で内視鏡バイトをしているゆるふわママ女医」とかも一応フリーランスに分類されます。

定期非常勤バイトのみで生活するフリーランスの生き方は難しい?

そもそも、医師が非常勤勤務のみで生きていくことは可能でしょうか?

答えはもちろん可能、むしろ現時点では余裕のイージーモードです。

ただしあくまで現時点ではと言う話なので、例えば10年後どうなっているかは不明です。

もしもその時にフリーランスという働き方が死んでいれば、その時代に一番良い働き方にシフトすれば良いのです。

ちなみにどの組織にも所属しない医師と言えば、手塚治虫の作品ブラックジャックが有名ではないでしょうか。

最近ではドクターXなどの医療ドラマでも存在取り上げられて、フリーランスの医師自体が以前より注目されてます。

しかしどちらも設定上はカリスマ的な技術を持ち、超高額な自由診療を行う医師となっております。

そんな医師はこの世に一握りいるかいないかで、実際多くのフリーランス医師とは、かけ離れたスタイルとなっております笑

常勤とフリーランスの医師を比較する内容は5つ! 

ではここからは、常勤医とフリーランス医師とを色々な面から比較しながら、医師の生活の実態について考えてみましょう。

あまり多くの内容について比較するのもわけがわからなくなってしまいそうですので、今回は5つに絞って見ました。

  • 就業形態
  • 給与
  • 福利厚生
  • 雇用
  • 学業

を順番に比べていきましょう!

常勤医の場合

常勤医の就業形態

常勤医は特定の病院と雇用契約を結び、勤務する就業形態です。

一般的に例えるならば、正社員というところでしょうか?

勤務の日数は契約によって異なりますが週4から6日のところが多いと思われます。

また常勤医には土日には「当番」があり、医療機関としては休日ではあるものの誰かが出勤して病棟回診を行わなければならなかったり、夜間対応を行うオンコールを担当することもあります。

また基本的に病院で勤務する場合は、月に数回の当直業務をしなければならない医療機関がほとんどになっております。

常勤で働く場合は時間のコントロールがなかなか難しく、長時間労働になりがちです。

常勤医の給与

診療科や地域によっても異なりますが、卒後10年目の年収はだいたい約800万円から1,200万円程度となっています。

一般的な職業に比べると高収入だと言えますが、勤務医の仕事内容を鑑みた場合、忙しい割にはちょっと報酬が少ないと考える医師は少なくありません。

幸いなことにアルバイトは可能であるため、週に1回程度定期非常勤のバイトに行く医師がほとんどです。

中には、暇な日や土曜日・日曜日などに自分で探した非常勤・スポットバイトにいく医師もいます。

常勤医の福利厚生

福利厚生に関しては常勤医の場合、病院と雇用契約を締結しているため社会保障によって手厚く守られております。

例えば、通勤手当、超過勤務手当、住居手当、扶養手当、退職手当、健康保険・厚生年金保険・雇用保険労災保険などがここに含まれます。

ただ、厳密にいうとこれらの手当てが発生するかしないかは、医療機関ごとに労働条件通知書や雇用契約書などに明記されていると思いますので、入職の際には必ずチェックするようにしましょう。

もらえると思って入職したものの、実は記載がなく医療機関からNGを出されるというケースも少なくありません。

常勤医の雇用

フリーランス医師と異なり、急に雇用契約を打ち切られることは少なく、雇用面では非常に安定しています。

基本的にどの医療機関も常勤医を欲しがる傾向にはありますが、あまりにも需要がなかったり素行不良だったりすると解雇を言い渡されることも稀にあります。

常勤医の学業

医療機関にもよりますが専門医などの資格は、フリーランスの医師よりも維持がしやすいでしょう。

ただ、更新の場合の詳細な条件をチェックしておかないと、症例が足りなかったりの弊害が起こる場合もありますので、常勤といえども油断せずチェックをしておきましょう。

学会参加などに関しては、病院が補助として一部お金をだしてくれるケースも少なくありません。

フリーランス医師について

フリーランス医師の就業形態

フリーランスの医師は定期非常勤として複数の医療機関雇用契約を結び、働くという就業形態です。

勤務の日数は医療機関との契約によって大きく変わります。

例えば僕の場合は、週5日以上働いていたフリーランス1年目の時は、それぞれ別の医療機関5ヶ所で勤務しておりました。

もちろん同じ医療機関で複数日働いても問題はありませんが、週4勤務なんかになると労働時間の問題で、基本的には常勤での契約となってしまいます。

ちなみに勤務時間に関しても契約によって決められていることが多く、多少の残業が発生する事はありますが、せいぜい30分から1時間程度で、常勤ほど過重労働となることは稀です。

オンコールなどは訪問診療のような待機がある仕事以外では基本的に存在せず、当直なども契約していない限り突発的に発生することもありません。

フリーランス医師の給与

給与に関しては非常勤として勤務する場合は、時給制、あるいは日給制であることが多く、ほとんどの場合は時給10,000円程度からとなります。

医師が不足している地域や専門性の高い業務の場合は、さらに時給が上がることもあります。

わかりやすく時給1万円で計算すると、1日8時間勤務、週5日働いたと仮定して月収160万円、年収は1920万円となり、水準自体は常勤医を上回るケースもあります。

まあこれはごくごく簡単な試算ですので、実際には祝日や年末年始などの休日により金額は下がるのでご注意ください。

祝日や年末年始などの休日を除いた計算に関しては、下記関連記事をご参照ください。

フリーランス医師の福利厚生

フリーランスには厚生年金ではなく国民年金であるため、老後の不安が多少なりとも残り、上記と比べて自分で資産を増やしていく必要があります。

ただ将来的にちゃんとした額がもらえるかどうかは正直不透明ではあるので、個人的にはあらかじめ計画的に貯金や投資などをしておく方が良いのではないでしょうか。

あらかじめ自分で稼いでいざという時に備えるのです。 

フリーランス医師の雇用

雇用の面において、医療機関側は医師が不足している場合にフリーランス医師を雇うため、もしも常勤医の採用が決定すると必然的に契約が打ち切られる可能性もあります。

ただし、「残念だけど君は明日から来なくていいよ...」なんてことには法律的にありえません。

医療機関側から契約を切るときも、法律などにより細かく決められています。

医師はもしも不当な解雇に合いそうな場合は、雇用契約書を盾に戦うこととなります。

フリーランス医師の学業

フリーランスの医師として働く場合、科によっては専門医等の資格維持が難しいこともあります。

経験症例が足りなくなってしまう可能性ももちろんですが、麻酔科のように

専門医に登録された後,引き続き麻酔科関連業務 に, 単一の医育機関病院や病院施設にて専従していること.

※専従とは以下に掲げる業務を主たる業務とし週3日以上携わっていることをいいます

引用:http://www.anesth.or.jp/info/certification/pdf/kikou-renew/02-schedule.pdf

などと、常勤として単一施設での勤務を学会から強制しているような専門科もあります。

この場合は専門医が本当に自分にとって必要かを吟味し、取捨選択をする必要が出てきます。

学会に関しては、平日開催などの学会は純粋に勤務日が減るため減収となり、必然的に土日にいくことが多くなります。

ただし有給休暇の取得は非常勤勤務においても、条件さえ満たすことができれば法的には問題ありません。

参加費用、交通費、宿泊記などは基本的には自己負担となりますので、計画的に参加するようにしましょう。

常勤とフリーランスのポイント比較まとめ

常勤医

医師としての知識、技術、経験を深め自己研鑽を続けたい人にオススメできる業務形態です。

難しい症例などにチャレンジすることもできますし、学会参加や論文執筆等も圧倒的にやりやすいため、専門医の習得や論文発表に有利です。

また雇用的にも安定しており、金融機関からのローンも通りやすいです。

しかし医師としての収入は安定するものの、大きく稼ぐことは普通の医師には難しく、時間の融通もききにくい印象にあります。 

フリーランス医師

QOMLを重視したいときにオススメできる就業形態です。

収入は常勤医と比較して高めとなり、また就業時間を自分でコントロールしやすいため、様々な働き方ができます。

がっつりお金は稼ぎたいけど開業医のように管理職はしたくないかた、自分の時間を多く取りたい方や医業以外の活動がある場合、育児などをしている場合に非常に適しています。

 

どちらの働き方をするにしても、自分にあった方をしっかり考えて選部必要があります!

もしも自分の今後に迷ってしまった場合は、医師転職サイトのエージェントに相談するという手があります。

彼らは今までに医師の転職を幾度となく成功させているため、キャリアの相談にも非常に強いです!

必ずしも転職する必要はなく、相談だけでも構いませんので試してみてはいかがでしょうか?