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医師の非常勤バイト選びの基礎知識やコツとは?

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医師の非常勤バイト選びの基礎知識やコツとは?注意点やおすすめのバイトサイトのランキングも掲載
医師の多くが非常勤バイトを経験したことがあるのですが、実際医師全員が非常勤バイトの選ぶコツや知識を持っているのでしょうか?

選び方を間違えてしまうと、自分の思った様な勤務を組めなかったり、働きにくさを感じてしまうことも少なくありません。

今回は非常勤バイトについて、市場の動向や活用方法について解説してみようと思います。

医師における非常勤のアルバイトってなに?

定期非常勤という働き方の定義とは?

まず非常勤バイトというのは、一体どの様な働き方のことを指すのでしょうか?

厚生労働省は週32時間以上勤務している医師を「常勤」、週32時間に満たない働き方を「非常勤」と定義しています。

例えば9時から17時(1日8時間)勤務するとすると、週4日勤務未満だと非常勤という扱いに該当します。

しかしこれはあくまで法律による定義ではないため、医療機関独自のルールを設定している場合もあるので、契約の際にはしっかり確認する様にしましょう。

定期非常勤バイトの特徴は?

定期非常勤という働き方は、特定の曜日や時間帯に医療機関で働く勤務形態を指します。

基本的に非常勤のアルバイトは、常勤として働くよりも時給が高いことが多いという特徴があります。

また、自分が主体となって勤務や休日を組むことができるという自由度の高さは魅力的です。

ただし常勤と違う点で注意すべきは、社会保険や退職金、福利厚生などの対象にならないということは覚ておくべきでしょう。

また、手術などの責任の重い業務、継続した管理が必要な業務などは、基本的に担当できないことが多いでしょう。

勤務先は、自分の求める条件と仕事の条件を総合的に検討して選ぶ様にしましょう。

医師の非常勤バイトの内容の傾向

定期非常勤バイトの求人が多い時期は?

非常勤バイトの求人数は時期によって増減することはご存知でしょうか?

医師の空きがなければ求人ももちろん出ませんので、求人が増える時期というのは「医師の移動が増える前」ということは考えればわかりますね!

時期的にいうと、7月ごろから下半期分の非常勤バイトの求人案件がちらほら出る様になり、1月ごろから翌年の非常勤バイトの求人案件が増え始めます。

その少し前の時期から立ち回る様にして、ライバルに先に求人案件を取られない様にしましょう!

定期非常勤バイトの一般的な時給の相場は?

非常勤バイトにおける報酬の相場というものは、実はここ数年はあまり変化がないと言われており、大体「時給1万円」となっております。

日勤として1日働くと9−17時(8時間)で8万円となるわけです。

もちろん診療科や地域などによっても差はあるので、あくまで目安として覚えておく様にしましょう。

当直に関しては、いわゆる寝当直は1勤務あたり3万円、都心から1時間以上離れると4万円ほどが相場となります。

忙しく寝れない様な病院の当直は6〜7万円程度で、救急車の受け入れ台数や入院させた患者数に対して相応のインセンティブがつくことが多いでしょう。

定期非常勤バイトが多い診療科は?

診療科別で医師のバイト求人案件を見てみると、募集の割合は

  1. 内科
  2. 整形外科
  3. 精神科

の順に多いことがわかります。

また近年では在宅医療の求人も非常に増えてきております。

在宅医療に関しては基本的には内科的な管理が多いのですが、最近では内科以外の専門的な疾患は各診療科の専門医に任せるという流れが少しずつ起きています。

認知症や褥瘡などは徳に専門科の力が発揮される領域ではないでしょうか。

診療科による給与相場の差は?

前述したとおり、診療科によって給与相場の差というものは存在します。

一般的に需要の高い、麻酔科・整形外科・在宅医療などでは、日給も比較的高めに設定される傾向にあります。

健診や献血バイトなどの様に、あまり医療的な手技を行わないものや、専門性を必要としないもの、勤務時間が短いものは必然的に給与が下がります。

専門科外来などでは、専門医資格があると時給が1,000円程度上がる事も少なくありません。

また内視鏡などの専門的な手技が必要な場合も、給与に反映されやすくなります。

当直に関しても、勤務地や働き方によって報酬が変動する。

定期非常勤バイトが多い地域は?

一般的に案件の数だけ見れば、病院やクリニックなどの医療機関の数が多い都心部に行けば行くほど、求人数も増える傾向にあります。

逆にいうならば、地方に行けば地方に行くほど求人数は減少するわけです。

もしも地方在住でバイト求人案件自体が見つからない場合は、いっそ都心の方まで移動して勤務する事も検討するのが良いでしょう。

高給な定期非常勤バイトが多い地域は?

前述したとおり、都心部に行けば行くほど非常勤バイトの求人数は増えます。

しかし非常勤バイトと地域の関係は、概ね「求人数と条件が反比例」する様な形をとることが多いことは知っておくべきでしょう。

都心部の方が求人の全体数自体は多くなるのですが、都心部はほっといても医師が募集に集まってくるので、代わりに報酬や労働条件などはあまり良くないことが多いのです。

一方、地方ではなかなか医師も集まらず、止むを得ず条件をよくすることによって医師を集めるケースも少なくありません。

都心部の医師はあえて都心部を出ることによって、条件の良い求人を見つけることができるのです。

非常勤バイトを探す上で知っておきたいこと

非常勤バイトでは基本的に外来業務がほとんど

非常勤バイトの業務は外来などが中心となることがほとんどです。

たまに病棟管理の案件や手術の助手をする案件などは存在しますが、執刀やカテーテル治療などの、より専門性の高い業務をしたい!という希望は非常勤バイトで満たすことは困難ではないでしょうか。

非常勤バイトでは、術中のトラブルや術後の管理・急変などがあった場合に、即座に対応することが困難となるためです。

ただし、以前勤務していた病院などで現常勤医のフォローがしっかりしている場合は可能でしょう。

非常勤バイトをすると確定申告が必要となる

医師の中には普段から非常勤バイトなどをしており、毎年確定申告をしている方も多いでしょう。

国税庁ホームページの「確定申告が必要な方」という項目には、

 給与を2か所以上から受けていて、かつ、その給与の全部が源泉徴収の対象となる場合において、年末調整をされなかった給与の収入金額と、各種の所得金額(給与所得、退職所得を除く。)との合計額が20万円を超える
※給与所得の収入金額の合計額から、所得控除の合計額(雑損控除、医療費控除、寄附金控除及び基礎控除を除く。)を差し引いた残りの金額が150万円以下で、さらに各種の所得金額(給与所得、退職所得を除く。)の合計額が20万円以下の方は、申告は不要です。

引用:https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/shinkoku/tebiki2017/a/01/1_06.htm

という記載があり、これが適応となるためです。

源泉徴収票はしっかり確保し、忘れず確定申告をする様にしましょうね。

開業準備などで揉めることも

クリニックなどの医療機関で、経営の勉強をしたり開業資金を稼いでから開業する予定の医師も少なくありませんが、この様な場合はトラブルになる可能性もあるので注意が必要です。

この様な場合に注意するべきことはいくつかあります。

必ず最初の面接のときに採用担当者に話しておき、トラブルを回避する様にしましょう。

勤務先と開業予定地を離し、競合しない様にする

基本的に患者を奪われることがわかっているのに採用する医療機関はありません。

黙って開業準備を進め、患者をひきつれて消えていく医師も一定数いますが、基本的に病院や地域医師からの評判が下がることがほとんどです。

病院などと連携を取らなければならない症例などもあるので、基本的に害を与えない存在でいることが重要です。

そのため予め開業予定地から遠いところを選択肢、トラブルを回避するのが良いでしょう。

あらかじめ開業予定の時期を告げる

基本的に医療機関側は、採用した医師がすぐにやめてしまうことは想定しておらず、非常勤でも最低1年程度は継続して勤務をして欲しいと考えております。

唐突に退職されると次の医師を探すために奔走しなければならないため、医療機関側に準備の期間を与えることは円満な退職のために必須です。

具体的な時期がまだわからない場合でも、なんとなく「開業を予定しているので、数年以内に辞める可能性があります。また具体的に日にちが決まったらお伝えします。」程度でもいいので伝えておいた方が、理解を得やすくなります。

非常勤バイトをどう働くか?

非常勤バイトをこなして生活するスタイルには、

  • 常勤勤務+非常勤バイト
  • 常勤なしの非常勤ベース

という、2種類の働き方があります。

常勤勤務+非常勤バイト

常勤先を持ちながら非常勤バイトを掛け持ちする医師は全体の中でも非常に多く、医師の半数以上がこの働き方をしていると考えられます。

基本的には平日の研究日や、常勤先が休みの土日などに非常勤バイトを入れている方が多いでしょう。

勤務内容としては、平日の場合は日勤外来・当直業務、土曜は午前のみの外来や土日含めた日当直などが多いでしょう。

常勤なしの非常勤ベース(フリーランス

常勤なしで非常勤バイトのみ、あるいはプラスでスポットバイトなどを入れて働くようなフリーランス的な働き方は、ワーク・ライフ・バランスを維持する上では非常に有用です。

  • 純粋に収入や休暇を増やしたい
  • 育児や介護のため常勤で働けない
  • 心身の不調がある
  • シニア期で体力的に常勤がきつい

などなど、様々な場合に対して柔軟に対応することができます。

フリーランスとしていきていく場合は、必ず出口戦略も考えてからなるようにしましょうね! 

非常勤のアルバイトを探す上でのコツ

非常勤バイトを探す方法は?

非常勤先の探し方のアンケートをいろいろ見てみると、

  1. 民間人材紹介会社
  2. 友人・知人の紹介
  3. 医局の紹介

の順になっていることがほとんどになります。

つまり自分で非常勤バイトを見つけるためには、非常勤バイトが豊富に掲載されているバイトサイトを使用するのがいちばんの解決策となっております。

人間関係などのしがらみを回避したい場合や、医局を間に挟まず条件交渉をしたい場合などは、有用な方法となるでしょう。

上手に探すためにはサイトの複数登録は必須

非常勤バイトを探す場合、いかに情報を早く、多く集めることができるかが勝負になりますが、 通常業務をこなしながらそのような作業を行うのはなかなか困難です。

そのため、バイトサイトを利用する場合は必ず複数登録し、専任のエージェントを上手く使って立ち回るべきだとしつこく語らせていただいております 笑

理由としては、

  • アルバイトに関する情報量が増える
  • エージェントごとの考え方を知ることができる
  • 各転職会社独自の非公開案件を集めることができる
  • 各医師転職会社独自の施設情報を集めることができる
  • バイト求人サイトのエージェント同士を競わせることができる
  • エージェントが持ってきたバイト求人案件を他社に相談できる
  • 自分の専任エージェントが優秀か否か判断できる

などなどメリットが多岐にわたるためです!

非常勤医としての仕事を探したい場合

リクルートドクターズキャリア 

・医師転職ドットコム 

・マイナビDOCTOR(関東・中部・関西のみ)

・民間医局 

・ドクターキャスト

が上から順におすすめ!

見つからない場合は、条件の優先順位の再考を

基本的に仕事を探す場合、バイトであっても「条件の優先順位をつける」という行為は必須であると考えます。

一般的に比較検討されやすいバイトの労働条件としては

  • 給与の金額
  • 業務内容
  • 勤務時間
  • 勤務地

などが挙げられます。

なかなか自分の希望にマッチしたものが見つからない場合は、条件内容の再考や、優先順位の変更が求められます。

絶対に譲れない条件以外は、ある程度は柔軟性を持って変更できるようにしておくことが、スムーズな非常勤バイト探しのポイントとなるでしょう。

医師の非常勤バイト選びの基礎知識やコツとは?まとめ

今回の記事で非常勤バイトについて徹底的に解説をさせていただきました。

非常勤バイトは我々の生活にとって、かなり柔軟に勤務形態を変えることができる労働です。

自分の望む生活に合わせて、しっかりと非常勤バイトを選んでいくようにしましょう!

非常勤バイトサイトのおすすめ一覧

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・マイナビDOCTOR(関東・中部・関西のみ)

・民間医局 

・ドクターキャスト

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